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腎実質性高血圧

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-19
菊地晃一 (東北大学医学部医学系研究科腎・高血圧・内分泌学分野)
伊藤貞嘉 (東北大学医学部医学系研究科腎・高血圧・内分泌学分野教授)
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  • ■疾患メモ

    慢性糸球体腎炎,糖尿病性腎症,多発性嚢胞腎などの腎実質性疾患に基づく二次性の高血圧で,高血圧全体の2~5%を占める。

    RA系阻害薬(ARB,ACE阻害薬)を中心とした十分な降圧治療が,高血圧性心血管合併症のみならず慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)の進行予防にとって重要である。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    ・血圧高値(診察室血圧140/90mmHg以上,家庭血圧135/85 mmHg以上)

    ・血圧日内変動の異常(早朝高血圧,夜間高血圧)

    ・夜間頻尿

    ・浮腫

    ・睡眠時無呼吸症候群の合併など

    【検査所見】

    ・腎機能障害:eGFR<60mL/分/1.73m2

    ・蛋白尿:0.15g/gCr以上

    ・24時間自由行動下血圧(ambulatory blood pressure monitoring:ABPM): non-dipper型,riser型の夜間高血圧

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