□広義には有害節足動物による刺咬や吸血,それらとの接触による皮膚炎とされる1)。
□代表的な有害節足動物には,刺咬ではハチ,アリ,クモ,ムカデ,吸血ではカ,ブユ,ノミ,イエダニ,トリサシダニ,接触ではドクガがある1)2)。
□刺咬部に一致した激痛を伴う浮腫の強い紅斑。クモ,ムカデでは2個の咬創あり。
□アナフィラキシーショックはハチ,ムカデで併発あり。アリでは少ない。
□クモで神経毒を有するものでは強い腹痛,嘔気,痙攣などの全身症状を伴う。
□カ:吸血直後に中心に膨疹を伴う紅斑の出現。膨疹が消褪後,同部位に紅斑や紅色丘疹を生じ,数日間残る場合もある。
□ブユ:四肢など露出部に好発。中心に水疱や出血を伴う浮腫性紅斑,腫脹が数日間続くことが多い。
□ノミ:下腿に好発(ノミが飛べる範囲)。紅斑や水疱の出現。
□イエダニ,トリサシダニ:腹部,四肢内側の軟らかい部位に,紅斑,紅色丘疹の出現。
□いずれも強いそう痒を伴う。重症例は稀。
□毒針毛の刺入部に一致した浮腫性紅斑から始まり,紅色丘疹となる。上半身左右非対称に,集簇性もしくは散在性に認める。庭仕事の後に多い。そう痒が強い。
1190疾患を網羅した最新版
1252専門家による 私の治療 2021-22年度版 好評発売中
PDF版(本体7,000円+税)の詳細・ご購入は
➡コチラより