白癬は真菌である白癬菌によって生じる皮膚真菌症であり,毛髪,角層,爪のケラチンを好み感染する。感染部位により疾患名がわかれる。
本症を疑った際には,真菌検査を行う。真菌検査としてはWood灯,直接鏡検,真菌培養がある。真菌培養は時間はかかるが,菌名を決定できる。患者による「自称水虫」は足白癬でないことも多い。Wood灯を照射すると趾間紅色陰癬はサンゴ赤色に光る。さらに直接鏡検陰性のときは湿疹の可能性を考え,ステロイド外用で消炎してから,1週間前後で再検すると原因菌が見つかりやすい。動物由来菌の頭部白癬は小児に多い。
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