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褥瘡

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-06-20
今福恵輔 (がん・感染症センター都立駒込病院皮膚科皮膚腫瘍科)
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  • ■疾患メモ

    褥瘡とは身体に加わった外力が骨と皮膚表面に存在する軟部組織の血流を低下させ,この状態が一定時間持続し,その軟部組織に不可逆的な阻血性障害が引き起こされた状態である。

    また,基礎疾患や栄養状態の低下により,何らかの創傷治癒因子が阻害された状態において発症しやすい。

    治療に際し,医師のみならず看護師や栄養士,家族などが協力して行うことが必要とされる。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    好発部位を以下に示す。

    仰臥位:後頭部・肩甲骨部・肘頭部・仙骨部・踵骨部など。

    側臥位:耳介部・肩峰部・腸骨部・大転子部・膝関節部・外踝部など。

    上記,骨突出部によくみられる。

    【検査所見】

    栄養状態の評価が重要である。

    体重/標準体重:高度栄養障害<70%,中等度<80%。

    BMI(body mass index):痩せ<18.5kg/m2

    Hb,Ht,Fe,トランスフェリン,TP,Alb,プレアルブミン,血糖などを測定し,貧血や栄養状態を評価する。

    創部の細菌培養,CRP,WBCなどで感染の状態を評価する。

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