□日常よくみられる疾患であり,骨突出部などの皮膚に反復する慢性刺激が加わり,表面の角質が反応性に増生し発症する。
□骨変形や不適切な靴,歩行姿勢などの問題により日常生活で発生する場合と,職業やスポーツなどの動作で必然的に発生する場合がある。
□疼痛が強い場合には歩行困難や不自然な歩行による関節症などの誘因となり,QOLが著しく損なわれる。
□足などの骨の突出部位にできる。
□境界明瞭で魚の目のような円形の角質透亮像(いわゆる「芯」)を伴う。
□「芯」はくさび形で外圧が頂点に集中するために通常,痛みがある。
□鶏眼より広い角質肥厚で表面は軽度隆起ないしは平坦である。
□外圧は分散されるため痛みはないか,あっても軽度である。
□胼胝の一部に鶏眼が発生することがある。
□臨床所見で診断可能であり,特別な検査は必要としない。
□ヒト乳頭腫ウイルス感染による尋常性疣贅では,ダーモスコピーを用いると角質下に点状に微小血管が観察され,鶏眼との鑑別に役立つ。
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