□四肢に紅斑,腫脹が発生し急速に拡大する。紅斑部位に疼痛があり,全身症状を伴うこともある。
□皮膚のびまん性細菌感染症であり,抗菌薬での治療が第一選択となる。通常,黄色ブドウ球菌とβ溶連菌に有効な抗菌薬を選択する。
□強い全身倦怠,激烈な関節痛,筋痛,局所の疼痛,呼吸障害,血圧低下などがある場合,壊死性筋膜炎や壊死性軟部組織感染症,ガス壊疽を考え,早期に診断し,治療に踏み切ることが重要である1)。
□皮膚の真皮から皮下組織のびまん性細菌感染症。四肢に好発する。紅斑,腫脹が急速に拡大する。時に水疱,出血斑を伴う。病変は深部であることより,境界は不明瞭(図)。紅斑部位に一致し疼痛があり,全身症状(倦怠感,頭痛,嘔吐,下痢)を伴うこともある。
□血液検査では白血球増多,CRP上昇がみられる。
□原因菌は黄色ブドウ球菌もしくはA群β溶血性レンサ球菌が多いが,菌の検出は廃液がない場合は困難である。
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