□頸部から肩甲帯・上肢にかけての疼痛や肩こりなどの多彩な症状を呈し,原因が特定できない病態の総称である。
□頸椎病変や肩関節疾患の随伴症状,整形外科領域以外の関連痛が関与していることもあり,その原因となる疾患は多岐にわたる。狭義の頸肩腕症候群は不良姿勢や同一姿勢での長時間のデスクワークによる筋肉の緊張や疲労が誘因となる。
□交通事故などの外傷が誘因となる場合がある。
□後頸部痛,上肢痛やしびれ,肩こりなどの不定愁訴を呈する。手指のしびれや巧緻運動障害を訴えれば頸髄症や神経根症などの頸部疾患を疑うべきである1)~3)。
□肩関節の運動時痛や可動域制限があれば肩関節疾患を考慮する。
□疾患特有の検査所見はなく,頸椎病変や肩関節疾患などの器質的疾患を除外するためにX線検査やMRI検査を行うことが多い。
1190疾患を網羅した最新版
1252専門家による 私の治療 2021-22年度版 好評発売中
PDF版(本体7,000円+税)の詳細・ご購入は
➡コチラより