□ゼリー状物質が溜まる腫瘤で,関節や腱鞘の近傍に発生する。軟部腫瘍ではない。手関節背側に頻発し,腫瘤を触知するが疼痛を訴えないことが多い。
□発生部位により治療法が異なるが,一般的には穿刺吸引する。
□手に多い。
□穿刺によりゼリー状の内容物が吸引されればガングリオンと診断する。
□最も多いのは手関節背側の無痛性腫瘤である。時に圧迫感,疼痛がある。
□手関節掌側橈側,手掌中手指節(MP)関節の腱鞘ガングリオンも発生する。
□手関節背側以外の部位では末梢神経障害の原因となることがある。
・肩:肩甲部ガングリオンによる棘上筋麻痺
・肘:肘内側ガングリオンによる肘部管症候群,肘橈側ガングリオンによる後骨間神経麻痺
・手関節:手関節掌尺側ガングリオンによる尺骨管症候群
・足関節:足関節内側ガングリオンによる足根管症候群
□膝関節半月板ガングリオンは疼痛の原因となることがある。
□稀に骨内や筋肉内,神経内に発生する。
□自然消褪することがある。
□超音波検査:無エコー像。
□MRI:T1強調像で低信号,T2強調像で高信号。
□X線:骨内ガングリオンの診断。
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