□乳児期に関節包内で股関節が脱臼するものは従来,先天性股関節脱臼と称されていた。程度によって脱臼,亜脱臼,寛骨臼形成不全に分類されてきたが,これらは厳密に分類されるものではなく,最近では寛骨臼形成不全を伴う不安定股の総称として,発育性股関節形成不全(developmental dysplasia of the hip:DDH)を用いるようになっている。
□股関節開排制限,鼠径皺・大腿皺の非対称,患側下肢の短縮,アリス徴候,股関節開排時に脱臼位から整復されるときおよび再脱臼するときのクリック,アヒル様歩行,トレンデレンブルグ徴候。
□単純X線・超音波断層像で寛骨臼形成不全,大腿骨頭の側方化および頭側への移動(図)。
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