□膝半月板は膝関節において大腿骨と脛骨の間を埋めるように内側・外側に存在する三日月状の線維性軟骨組織である。膝関節における衝撃吸収のみならず,スムースな関節の動き,安定性に重要な役割を果たしている。
□その損傷は膝関節の腫脹,疼痛,可動域の制限を引き起こし,長期的には関節軟骨の損傷・変性をきたし,変形性関節症に至ることもある。
□膝関節の腫脹,関節水腫,疼痛。
□痛み,腫れによる跛行。
□膝関節の可動域の制限。
□軽度の損傷では安静時には症状が消失し,運動時に症状が出現する。
□徒手検査:Apleyテスト,McMurrayテストなどがある。内側半月板損傷では内側関節裂隙に,外側半月板損傷では外側関節裂隙に圧痛を認めることが多い。
□画像診断:X線検査で損傷は確認できないが,陳旧例では損傷している側の関節裂隙狭小化を認めることが多い。MRI検査は非常に有用で,損傷部位や損傷形態が把握できる。その診断率は内側半月板損傷が外側半月板よりやや高い。
1190疾患を網羅した最新版
1252専門家による 私の治療 2021-22年度版 好評発売中
PDF版(本体7,000円+税)の詳細・ご購入は
➡コチラより