□成長期の膝関節に生じるオーバーユース症候群(overuse syndrome)の1つ。
□骨端線閉鎖前の脛骨粗面に大腿四頭筋による強大な牽引力が繰り返し加わることによって,骨端が障害される。
□ジャンプ,着地の繰り返しが大きな要因。
□小学校高学年から中学生(10~15歳)でスポーツ活動の盛んな男児に多い。
□スポーツ種目にもよるが,両側例が多い。
□ジャンプからの着地や急激な膝関節の自動伸展など,膝関節伸展力が加わる動作で疼痛を訴える1)。
□重症例では,肉眼的に脛骨粗面部の突出や膨隆を認める(図1)。
□脛骨膝蓋腱付着部の炎症所見や圧痛を認める。
□膝関節の深屈曲で疼痛を訴え,正座ができない症例もある。
□長期経過例では大腿四頭筋萎縮を伴う。
□慢性化すると,骨端線閉鎖後も脛骨粗面の突出が残存して疼痛を伴うことがある(後述の遺残性オスグッド・シュラッター症候群)。
□側面像で脛骨結節膝蓋腱付着部は前方に突出する。
□脛骨結節から遊離した骨片陰影を認める(図2)。
□膝蓋腱内に骨化陰影を認めることもある。
□軽度の膝蓋骨高位を呈することがある。
□骨端線は通常,大腿骨,脛骨とも残存している。
□脛骨結節膝蓋腱付着部は高輝度を呈し,軽度前方への突出を認める。
□膝蓋腱そのものの輝度変化は小さい。
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