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尿失禁

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-24
片岡政雄 (福島県立医科大学医学部泌尿器科学講座)
秦 淳也 (福島県立医科大学医学部泌尿器科学講座)
矢部通弘 (寿泉堂綜合病院泌尿器科医長)
小島祥敬 (福島県立医科大学医学部泌尿器科学講座教授)
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  • ■疾患メモ

    尿が不随意に漏れるという愁訴である。

    40歳以上では男性の17.6%,女性の43.9%に尿失禁が認められたとの報告がある1)

    日本泌尿器科学会による分類:腹圧性尿失禁,切迫性尿失禁,溢流性尿失禁,機能性尿失禁。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    腹圧性尿失禁:腹部に力が加わったとき(急に立ち上がったとき,重い荷物を持ち上げたとき,咳やくしゃみ)などに尿が漏れる。

    切迫性尿失禁:急に尿がしたくなり(尿意切迫感),我慢できずに漏れる。

    溢流性尿失禁:自分で尿を出したいのに出せないが,尿が少しずつ漏れてくる。

    機能的尿失禁:排尿機能は正常にもかかわらず,身体運動機能の低下や認知症が原因で起こる。

    【検査所見】

    尿検査:膀胱炎は尿失禁症状を修飾することが多く,鑑別する必要がある。

    尿流検査・残尿測定:特に溢流性尿失禁の診断に有用である。

    ストレステスト:内診台上砕石位で,膀胱内に200~300mLの水を注入し,強く咳き込ませることで外尿道口から尿の漏出を認めれば腹圧性尿失禁を有することを確認できる。

    Q-tipテスト:内診台上砕石位で,尿道に細い綿棒を2~3cm挿入し患者に怒責させ,綿棒の拳上する角度を測定することで腹圧性尿失禁の原因となる尿道過可動を確認できる。

    パッドテスト:パッドをあてた患者に一定の運動負荷を強制し,パッドに含まれた失禁量を測定する。

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    コチラより

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