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治りにくい夜間頻尿の診断・治療の最近の知見と治療法のアドバイスは?

No.5249 (2024年11月30日発行) P.55

湯村 寧 (横浜市立大学附属市民総合医療センター泌尿器科診療教授)

小島祥敬 (福島県立医科大学医学部泌尿器科学講座教授)

登録日: 2024-11-28

最終更新日: 2024-11-26

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  • 日常診療において,夜間頻尿で治療に難渋する患者を多く目にします。診断・治療に関する最近の知見,治療法について,福島県立医科大学・小島祥敬先生にご解説をお願いします。

    【質問者】
    湯村 寧 横浜市立大学附属市民総合医療センター泌尿器科診療教授


    【回答】

    【夜間頻尿の要因は複雑なため,治りにくい場合は他科との連携が必要である】

    夜間頻尿は,①多尿,②夜間多尿,③膀胱蓄尿障害,④睡眠障害,⑤循環器疾患が主な要因とされています。これらの要因が単一の場合もありますが,患者さんによっては複数の場合もありますので,適切な診断の上で,適切な治療が必要となります。①多尿は,水利尿(水分過剰摂取,中枢性・腎性尿崩症,薬剤性など)と浸透圧利尿(電解質利尿,糖尿病などの非電解質利尿)により引き起こされます。②夜間多尿は,就寝前の水分過剰摂取,抗利尿ホルモン日内変動異常,心血管性・薬剤性多尿などが要因として考えられます。③膀胱蓄尿障害は,過活動膀胱,間質性膀胱炎・膀胱痛症候群,前立腺肥大症,骨盤臓器脱など,主に泌尿器科医が診断,治療する疾患です。④睡眠障害は,中途覚醒,早朝覚醒,再入眠困難,睡眠呼吸障害などが考えられます。⑤循環器疾患(高血圧,心不全,虚血性心疾患など)も夜間頻尿の要因として忘れてはなりません。

    WEBコンテンツ「スッキリわかる!夜間頻尿の治療のコツとピットフォール」

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