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勃起障害(ED)

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-06-21
木元康介 (総合せき損センター泌尿器科部長)
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  • ■疾患メモ

    勃起障害(ED)とは,満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られないか,または維持できない状態,と定義されている。

    EDは,患者である男性のみならずパートナーのQOLをも著しく低下させる病態である。

    1998年に行われた疫学調査によれば,わが国の有病者数は,中等度・重度EDの患者を合わせて約1130万人と推定されている。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    聴取すべき項目は,勃起障害の発現時期(糖尿病や前立腺癌手術などの基礎疾患の発症時期との時間関係),発現の経過(突然か徐々にか),ほかの性機能障害(射精障害,性欲障害,性交中の疼痛,オルガズム障害)の合併の有無,パートナーとの関係,である。

    【検査所見】

    重症度判定と薬物療法の効果判定には,国際勃起機能スコア(International Index of Erectile Function)IIEF5を用いる。

    一般的には,血圧測定,随時血糖値で十分である。

    性腺機能低下を疑う場合にのみテストステロンを測定する。

    侵襲的な治療を考慮する場合には専門医による特殊検査(プロスタグランジンE1の陰茎海綿体注射など)が必要となる。

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