□斜視とは,左右の視線がそろわない,すなわち眼位がずれる状態を指す。
□小児では特に,就学前までは視機能発達の時期であり,視力や両眼視機能の発達を考慮した診療が必要である。成人では多くの場合,眼精疲労や整容面の問題に対して診療する。
□分類方法により内(外,上,下,回旋)斜視,共同性(非共同性)斜視,恒常性(間欠性)斜視などに診断される。
□典型治療の項では,頻度の高い間欠性外斜視,調節性内斜視,乳児内斜視について述べる。
□乳幼児や小児は,両親など家族が「目線がずれていることがある」「目の焦点が合わない」といった眼位の異常に気づき受診する。
□成人では眼位の異常のほか,両眼性の複視や眼精疲労を自覚して受診する。
□周産期異常の有無や治療歴を確認し,対面で外見上の大まかな眼位異常の有無および眼球運動を観察する。
□遮蔽試験により斜視の有無と鑑別を行い,斜視があれば交代プリズム遮蔽試験により眼位の定量を行う。1~2歳でも可能な輪通し,two-pencil testや,3歳以降で可能となる大型弱視鏡など,年齢に応じた両眼視機能検査を行う。
□急性発症ではないか,進行性のものではないか,など十分に問診をする。
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