□翼状片では,瞼裂部に角膜輪部を越えた増殖性結膜組織の侵入を認める。
□鼻側角膜に発症する頻度が高いが,両側性や両眼性の症例もある。
□南国地方や野外就労者に発症することが多く,紫外線障害との関連性が示唆されている。
□視機能に障害をきたす前に手術的に切除するが,再発を繰り返すと眼球運動障害をきたすため適切な手術時期と術式選択が重要である。
□初期では瞼裂斑からの増殖性変化と血管新生を認める。
□進行により瞼裂部の角膜輪部より翼状片組織の角膜伸展を認める。
□異物感や充血を認め,角膜乱視の増加による視力低下を訴える。
□瞳孔領に達すると重度の視力障害となり,手術除去後にも瘢痕による視機能障害が残存する。
□重症の再発症例では,眼球運動障害による複視を訴える。
□細隙灯顕微鏡検査にて,瞼裂部に結膜増殖性変化が観察される(図1)。
□初期では,翼状片の進行により視力低下を認める。
□角膜乱視の増加を認め,直乱視傾向の増加から進行例では不正乱視へと変化する(図2)。
□瞳孔領を被覆すると,高度の視力低下および不正乱視の増加を認める。
□再発例では複視を認め,ヘスチャート検査で瘢痕組織の癒着による眼球運動障害を確認することができる。
□前眼部光断層撮影では,角膜輪部に増殖性の肥厚した翼状片組織が確認され,頭部ではボーマン(Bowman)膜の破壊と翼状片組織の侵入が観察される。
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