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ドライアイ(乾性角結膜炎,涙液減少症)

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-03-28
横井則彦 (京都府立医科大学眼科学教室病院教授)
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  • ■疾患メモ

    ドライアイは,高齢,女性,VDT作業,低温・低湿度,コンタクトレンズ装用,全身疾患,眼疾患およびそれらの治療など,様々な要因が眼表面に悪循環を形成し,眼不定愁訴をきたす疾患である。

    有病率は,オフィスワーカーでは約10%とされ,QOLに関わるcommon diseaseである。涙液異常により涙液減少型と蒸発亢進型に分類され,ドライアイと総称される。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    眼乾燥感,眼不快感,霧視,眼精疲労,異物感などがある。

    【検査所見】

    涙液層破壊時間(breakup time:BUT)の異常(わが国では5秒以下)が共通の検査所見である。涙液減少型では,ほかにシルマー試験1法値が低値(わが国では5mm/5分)を示し,角結膜上皮障害が比較的高度である。BUTの異常と強い自覚症状を特徴とするドライアイのサブタイプ(BUT短縮型)がある。

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