□点状表層角膜症は,角膜の最表層に位置する角膜上皮における点状の上皮障害(superficial punctate keratopathy:SPK)である。
□感染性と非感染性に大別されるが,ここで述べる非感染性においても原因は様々であり,日常臨床で最も遭遇する角膜の所見の1つである。
□原因あるいは背景にある疾患は様々であるが,一般にSPKがあると異物感,眼痛などを訴える。無症状のこともある。
□細隙灯顕微鏡においてフルオレセイン染色を行い,SPKの分布パターンを確認する。おおむね,上方,中央,下方,びまん性の4つに大別される(図)。
□SPKの原因を考える上で,眼瞼,眼瞼縁,結膜,涙液の観察も重要である。SPKの原因,場所に加えて,角膜以外のリスクファクターとなる部位もしっかり観察して診断する(表)。
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