□円錐角膜は進行性に角膜の菲薄化と突出を認める疾患で,強度の近視と乱視のために視力障害をきたす(図)。
□ほとんどの場合,両眼性に生じるが,程度に左右差があることも多い。
□頻度は1000~2000人に1人程度で,わが国では男性のほうが約2倍有病率が高い。
□角膜トポグラフィなどの診断法の進歩により,以前より早期の段階で診断される例が増えてきている。
□10歳代に発症して20歳代以降進行が緩徐になることが多いが,その後も進行し続ける場合もある。
□原因は不明であるが,アレルギー素因を持つものが3割程度みられる。
□ダウン症候群などの全身疾患と合併する場合もある。
□進行性の視力低下がみられる。
□眼鏡で矯正できない近視性乱視がみられる。
□角膜トポグラフィ:角膜下方曲率のスティープ化を認める。
□細隙灯顕微鏡:角膜中央~下方の実質菲薄化を認める。
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