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円錐角膜

登録日:
2017-03-16
最終更新日:
2017-07-24
島﨑 潤 (東京歯科大学市川総合病院眼科教授)
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  • ■疾患メモ

    円錐角膜は進行性に角膜の菲薄化と突出を認める疾患で,強度の近視と乱視のために視力障害をきたす()。

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    ほとんどの場合,両眼性に生じるが,程度に左右差があることも多い。

    頻度は1000~2000人に1人程度で,わが国では男性のほうが約2倍有病率が高い。

    角膜トポグラフィなどの診断法の進歩により,以前より早期の段階で診断される例が増えてきている。

    10歳代に発症して20歳代以降進行が緩徐になることが多いが,その後も進行し続ける場合もある。

    原因は不明であるが,アレルギー素因を持つものが3割程度みられる。

    ダウン症候群などの全身疾患と合併する場合もある。

    ■代表的症状・検査所見

    【症状】

    進行性の視力低下がみられる。

    【検査所見】

    眼鏡で矯正できない近視性乱視がみられる。

    角膜トポグラフィ:角膜下方曲率のスティープ化を認める。

    細隙灯顕微鏡:角膜中央~下方の実質菲薄化を認める。

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