□正常よりも眼球が突出している状態を指すが,骨格による個人差が大きく,左右および過去の状態との対比で評価する。突出しているのか陥凹しているのかをまず判断する。日本人の場合,ヘルテル氏眼球突出計で眼窩外側骨縁から15mm前後が正常で,19mm以上または左右差2mm以上では疾患がある可能性が高い。
□診察のポイントは,(亜)急性か慢性か,両眼性か片眼性か,突出の方向(眼位ずれはないか),炎症・浮腫や疼痛の有無,間欠性拍動性の有無,瞼裂開大狭小の有無,結膜充血や流涙の有無などである。そして何よりも大切なことは,視力低下の有無と程度,複視の有無と程度を確認することである。
□視診,三田氏万能計測器,ヘルテル氏眼球突出計,および眼窩CT/MRI画像からの計測(図)で評価する。表に代表的鑑別疾患を示した。CT/MRIは,眼窩もしくは副鼻腔条件での撮影が望ましい。
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