□副鼻腔嚢胞は,炎症,外傷や鼻副鼻腔手術により,副鼻腔の自然口の狭窄や閉塞が生じ,副鼻腔内に分泌液が充満し,副鼻腔が拡大して起こる。
□外切開による副鼻腔手術施行後,数年から20年程度経過してから起こるものを,術後性嚢胞と言う(図)。
□嚢胞ができた部位によって異なる。
□頰部症状:疼痛,しびれ,腫大などがみられる。
□眼症状:眼痛,眼球偏位,複視,流涙,視力障害などがみられる。
□口腔症状:歯痛,しびれ,腫大などがみられる。
□画像検査が必須である。
□視診:顔面の変形や眼球偏位や突出を認める。
□CT:第一選択の検査である。嚢胞性病変か充実性腫瘤かを判別する。また,局在の情報や骨組織への情報に優れている。
□MRI:嚢胞が多房性である場合や,嚢胞内の性状や肉芽組織との鑑別に有用である。
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