□口内炎とは,アフタで代表される口腔粘膜の異常である(図,表1)。
□乳児から高齢者まで幅広く発症する。
□舌,口唇,頬粘膜,口腔底粘膜,歯肉,口蓋などどこにでもできる有痛性の粘膜の炎症で,単発,多発と様々である。また,反復性がある。
□局所の誘因と同様に,全身的な原因も多い。日常めずらしくないものなので,外因性から全身疾患の一部まで原因因子は幅広い(表2)。アフタ性口内炎はストレスが原因と言われているが,その詳細はわかっていない。
□局所の疼痛,しみる,出血などである。
□成人に比し,原因はウイルス感染が多い。小児のウイルス性口腔疾患は口腔粘膜に小水疱性病変を形成する。水疱は早期に破裂してアフタを形成するため,口腔アフタとしてみることが多い。
□代表は手足口病,ヘルパンギーナ,急性ヘルペス性口内炎である。疱疹の広がり方,口腔以外の症状に差がある(表3)。水疱は1週間以内に消失し,いずれも自然治癒する疾患であるが,時に脱水を起こす重症例もある。
□肉眼で局所はわかるが,追加で菌検査,組織検査などを行う。
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