□口蓋扁桃被膜外側の扁桃周囲間隙の蜂巣炎が,扁桃周囲炎,膿瘍に進行した状態が扁桃周囲膿瘍である。起炎菌は化膿性連鎖球菌などの溶連菌や黄色ブドウ球菌以外に嫌気性菌が30%弱と報告されている。
□20~30歳代の成人に多く,小児・高齢者に少ない。他の深頸部膿瘍に比較すると糖尿病などの易感染性の既往がある症例は少数である。反復性扁桃炎の既往が30~40%,再発が10~15%にみられる。多くは片側性である。
□発熱,激しい咽頭痛・嚥下痛,摂食障害,開口障害がみられる。
□局所所見:口蓋扁桃周囲の著明な発赤・腫脹,口蓋垂の偏位がみられる。
□血液検査:白血球(好中球)増加,CRP上昇等の急性炎症所見を認める。
□造影CT:口蓋扁桃周囲に浮腫辺縁の明瞭な造影効果ring enhancementを認める。
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