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【論点】抗癌剤の曝露対策をどのレベルで実施するか

No.4922 (2018年08月25日発行) P.24

甲田茂樹 (労働安全衛生総合研究所所長代理)

登録日: 2018-08-22

最終更新日: 2018-08-22

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Bを選びます。本設問の,抗癌剤の曝露対策を労働安全衛生対策として取り組むか,医療安全対策として取り組むかは,AかBかではなく,AにとどめるかBまで広げるか,という判断を問うものです。医療従事者には労働安全衛生は馴染みの少ないものでしょうが,がん患者の多さやがん治療の広がり,薬や治療に関する情報の氾濫などを考慮すると,労働安全衛生だけではなく医療安全の姿勢で取り組んでほしい。

1 背景

今や国民の2人に1人が一生涯のうち1回はがんを患う時代である。抗癌剤を用いた化学療法は重要ながん治療のひとつであり,医療従事者は抗癌剤取り扱いのリスクとその影響範囲,調整や投与,廃棄等における安全衛生上の課題を認識して,抗癌剤曝露対策を職場で行う必要がある。

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