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胆道結石に対する電気水圧式結石破砕術(EHL)について

No.4949 (2019年03月02日発行) P.54

宇座徳光 (京都大学大学院医学研究科消化器内科)

佐貫 毅 (北播磨総合医療センター消化器内科部長)

登録日: 2019-02-27

最終更新日: 2019-02-26

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  • 胆道結石は胆膵領域において頻度の高い疾患ですが,その大きさや数,存在部位や患者背景など様々なバリエーションがあります。これに対する処置具も数多く存在しますが,近年,胆道結石に対して電気水圧式結石破砕術(EHL)が医療承認されました。
    胆道結石に対するEHLの適応や治療戦略について,北播磨総合医療センター・佐貫 毅先生にご回答をお願いします。

    【質問者】

    宇座徳光 京都大学大学院医学研究科消化器内科


    【回答】

    【経口胆道鏡下の結石除去成功率85~98%と報告されている】

    総胆管結石を中心とする胆管結石の多くに対しては内視鏡的逆行性胆管膵管造影(endoscopic retrograde cholangiopancreatography:ERCP)関連手技を用いた内視鏡的治療を行います。

    胆管結石は胆囊から落下した結石のほか,胆管内で生成される結石もあります。個数は1~数十個,サイズは数mm大のものから長径で50mmを超えるものもあり,成分はコレステロールやビリルビンを中心に各種存在し,成分構成によっては硬度が非常に高いものがあります。従来,機械式砕石バスケットなど,大きな結石を胆管内で破砕する優れたデバイスが多数あり,大多数の結石はそれらのデバイスを用いることで完全除石することが可能ですが,時に治療困難例に遭遇します。治療困難となる要素としては,①サイズの大きなもの(>20~30mm),②きわめて硬い結石(純コレステロール結石や一部の混合石・混成石),③結石の存在部位(胆囊管合流部,肝内胆管など),④胆管内に充満する積上げ結石などです。

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