わが国における2013年度の全死亡に占める65歳未満の死亡割合を見ると、全国ワースト1位は沖縄県(19.8%、全国平均は12.6%)であり、「沖縄クライシス」と呼ばれている。さらに、竹富町ではその死亡割合が23.3%と高く、いわば「竹富クライシス」の様相を呈していた。
特に、働き盛りの世代で、通院歴がないまま重症化し、いきなり死亡に至るケースが多く、その背景には著しい生活習慣の乱れがあることが推測された。さらに、離島の小さな診療所で提供できる医療には限りがあり、急性期治療の環境も整っていないため、それだけ予防の重要性が大きくなる。そこで、「地域の健康は自分たちの手で。」をモットーに、現在、竹富診療所×竹富町役場×竹富公民館が連携し生活習慣への介入として健康に関する推進部会『ぱいぬ島健康プラン21in竹富島』を結成し、島民への啓発活動を実践している。
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