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■NEWS 臨床研修病院5施設の補助金減額を検討、地域枠離脱の医学生採用で―厚労省

No.4968 (2019年07月13日発行) P.69

登録日: 2019-07-05

最終更新日: 2019-07-05

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厚生労働省の医道審議会医師臨床研修部会は3日、地域枠からの離脱を都道府県が妥当と評価していない医学生を研修医として採用した臨床研修病院5施設に対し、「採用は妥当ではなかった」と判断した。厚労省は当該病院に対し補助金の減額を検討する。

臨床研修病院に対して厚労省は4月、県や大学が地域枠からの離脱を妥当と評価していない研修希望者を採用した場合に、補助金を減額することを通知している。

厚労省によると、2019年度に臨床研修を開始する地域枠制度利用者(臨床研修中に従事要件あり)861人のうち、地域枠の離脱者は9人。このうち、5人は都道府県が離脱を妥当と評価していない。そのため、同日の部会で厚労省は、5人を採用した5病院から採用経緯を聴取した。

各病院は、「奨学金を返却したので従事義務はなくなった」「特定地域での従事要件がない地域枠に入学した」と学生から聞いていたなどと釈明。これに対し同部会は、昨年8月に厚労省が臨床研修病院に対し、県や大学が地域枠の離脱を妥当と評価しているか十分に確認することを求めていたものの、5病院はその確認が不十分だったなどとして「採用は妥当ではなかった」と判断した。

部会の判断を受けて厚労省は、5病院に対する補助金の減額の検討に入る。ただ、この日の意見聴取により、各病院の個別の事情も明らかになったことから、厚労省は採用の妥当性について省内で再検証し、補助金減額の採否や減額の程度を今秋までに決定するとしている。

地域医療を担う医師としての倫理感を大学が育成する重要性も指摘された医道審議会医師臨床研修部会

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