株式会社日本医事新報社 株式会社日本医事新報社

CLOSE

コンサート![なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(263)]

No.4971 (2019年08月03日発行) P.61

仲野 徹 (大阪大学病理学教授)

登録日: 2019-07-31

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

吉川晃司のコンサートに行ってきた。会場は大阪が世界に誇るフェスティバルホール。ネットでとった席は3階席の中程だったので、吉川さんは親指ほどにしか見えなかったけど、すごい迫力だった。

悪い席やなぁと思いながら行ったのだが、そうでもなかった。なんせ、1階席は1曲目から総立ちだ。3階になるとさすがに座っている人もいて、前の席のお姉さんが着席派だったので、座ったまま観られた。

男女比は1:2、平均年齢は40歳代だろうか。私のように還暦を超えたような人はまばらである。偶然、同年代の知り合いが近くの席にいて、終演後、「先生と私が完全に浮いてましたね」と連絡が来た。それは間違えている。2人とも座ったままだったのだから、「沈んでましたね」と言うべきだ。

NHK BS「フランケンシュタインの誘惑」に出演させてもらったご縁で、吉川さんと酒席をご一緒させてもらったことがある。むちゃくちゃにかっこよかった。以来、コンサートに行きたいと思い続けていて、今回ようやくチケットがとれた。で、場違いなおっちゃんが観に行ったというわけだ。

3時間以上、ほとんど歌いっぱなし。それも踊りながら。もちろん「シンバルキック」も炸裂。吉川晃司、53歳、すごすぎる。いやぁ、ええもん観せてもらいました。

これが今年2回目のコンサートで、その前に行ったのは、通称アジカン、ASIAN KUNG-FU GENERATIONだ。ご存じない方もおられるかと思うが、人気のロックバンドである。観客の年齢層は20代から30代といったところ。これはもう、場違い感が吉川晃司どころではなかった。

どうしてそんなコンサートに行ったかというと、朝日新聞で「朝からロック」というコラムを連載しておられるボーカルの後藤正文さんと、ちょっとだけ面識があるから、というだけのことである。

大音量のコンサートに圧倒された。1階のフロアは全部が立ち席である。2階席で座って観ていたのだが、いやぁ、若い人のパワーっちゅうのはホンマにすごいですな。
どちらのコンサートも楽しめたが、なんとなく、おっちゃんの社会見学という気がしないでもない。あと、Mr. Childrenとかaikoも以前から行ってみたいと思っておりまするが、そろそろなんとかしないと、行く勇気がなくなりそうですわ。

なかののつぶやき
「ばぁ~んと、吉川晃司さんとのツーショット写真を載せたいところなんですけど、絶対にSNSとかで公開しないという条件で撮らせてもらったので、割愛いたします。スターの肖像権っていろいろあるんでしょうね、きっと。まあ、私なんかとの写真が出回ったりしたらイメージダウンにつながるのかもしれませんしねえ。ということで、個人的お宝にしてあります」

関連記事・論文

もっと見る

関連書籍

関連求人情報

もっと見る

関連物件情報

もっと見る

page top