出産後、職場復帰にあたり義母が育児を手伝ってくれるとのことで転居し、片道1時間の通勤となりました。最初の頃は仕事と育児の疲れで座れたときはウトウトしていましたが、慣れると暇を持て余すもので、この時間を利用して何かできないか……と通勤時間を利用して原稿を書き溜め、歴史を医学の観点から読む本をコンセプトに『戦国診察室』を上梓いたしました。内容はアカデミックとは程遠いものですが、ありがたいことに出版を機会に講演やコラムなどのお声掛けを頂くようになりました。通院されている患者さんも拙書を購入して下さり、中には外来の際に「サインを下さい」と本を持ってくる方も!うれしさと恥ずかしさと看護師さんの視線に汗をかきながら、ペンネームを書かせて頂きました。
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