世界をみまわしてみると「子ども」を取り巻く環境は様々だ。わが国のように少子化を問題とし、子どもを増やすことを優先課題とする環境の国もあれば、アフリカなどでは、合計特殊出生率(女性1人が生涯に産む子ども数)も5を超え、女性の健康を守るために、適切な家族計画の重要性が叫ばれている国もある。
さて、写真はガーナの重度の栄養失調で入院中の小児の写真である。わが国では、通常ほとんどみなくなった症例であるが、アフリカ諸国の医療機関では、当たり前のように存在する症例であり、いまだに多くの子どもが命を落としている原因である。小児の栄養失調は先天的な疾病がある場合を除き、予防可能であり、限りなくゼロにできるはずである。決して高度で高価な医療を使うわけでもなく、「普通の生活」が送れるようにしてあげるだけで解決する。
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