No.4730 (2014年12月20日発行) P.74
仲野 徹 (大阪大学病理学教授)
登録日: 2016-09-08
最終更新日: 2017-03-15
右手の親指にダイエットを喚起させるマークをつけて、食べる量を減らして痩せた、というのが前回のあらすじ。それと同時に、2つのことを始めた。
1つは運動である。といっても、たいしたことはしていない。7〜8階までの昇降はエレベーターを使わない、週に2〜3回は通勤中に2つほど手前の駅で降りて、歩く距離をのばす、という程度。
これくらいの運動で消費できるカロリーはたかが知れている。が、気は心である。階段を上るたびに、「俺ってダイエットしててえらいやんけ」という自己肯定感を与えるのは、意外と心理的な効果が大きい。
もう1つは仲間作り。1人でやるのは寂しい、というのと、自分以外でも同じような効果があるかどうかを知りたい、という2つの理由で、フェイスブック仲間からダイエットの同志をつのった。
十数名で、よ〜いどんとダイエットを始めた。調べてみたら、いくつか論文があって、仲間で励まし合いながらのダイエットという方法の有効性は確認されている。
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