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(愛)妻弁当[なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(298)]

No.5008 (2020年04月18日発行) P.70

仲野 徹 (大阪大学病理学教授)

登録日: 2020-04-15

最終更新日: 2020-04-14

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昼食はお弁当を持参している。上の娘が中学校に入学して以来ずっとだから、かれこれ20年以上になる。下の娘が高校を卒業した時点で、私の分だけになるから、もうやめてくれてもええよと伝えたのだが、それからも毎朝、妻が詰めてくれる。

誰に話しても、愛妻弁当ですね、と言われる。枕詞か…。けれど必ず、ちがいます、妻の弁当です、と訂正している。しかし、これについて(だけ?)は、妻に心から感謝している。BMIを24以下に保てているのは昼食をお弁当にしているおかげである。

というのも、かなり小さめのお弁当箱を使っているからだ。コンビニ弁当の多くは高カロリーだ。もちろん低めのカロリーの物でまとめることもできるけれど、そうすると何故かえらく高くつく。

おかずに揚げ物とかが多いせいで高カロリーになっているのだと思うが、コンビニ業界はもう少し考えていただきたい。安くて低カロリー、かつ美味しいお弁当が売り出されて主流になったら、生活習慣病の率が低下して、かなりの経済効果があるのではないかと真剣に考えている。

バックパックでの通勤なので、あまり底面積の大きなお弁当箱は不可。だから、歴代お弁当箱のほとんどが二段重ねである。ずっとプラスチックのやつを使っていたのだが、4~5年まえからはステンレス製の製品名・フードキャリアーというのを使っている。インドではカレーをいれて運ぶこともあるので、インド式弁当箱ともいうらしい。これはもうバツグンにいい。

パッキンがないので痛まない。にもかかわらず、密閉性が高くてまず内容物が漏れたりしない。そして、手荒に扱っても傷つかない。なによりも、これで食べると他のお弁当よりも明らかに美味しく感じる。

ステンレスだけれど完全な円筒形なので、電子レンジにかけられない訳ではないらしい。けど、お弁当を温めるために、危険をおかすのはいやだ。なので、これにしてからはずっと冷や飯食いだった。

しかし今は違う。電磁式ではない昔ながらのホットプレートの小さいやつ、保温トレイなるものを導入した。試行錯誤の末、というほどではないけれど、温めの適正時間もわかったので完璧である。
愛妻弁当あるいは妻弁当の皆さんにぜひお勧めしたいセットのお話でありました。

なかののつぶやき

「愛用のインド式弁当箱と保温トレイ。あわせて5000円ちょっとですが、使用できる年数を考えたら安いもんです」

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