●初診時オンライン診療は視診、触診、打聴診、アレルギー歴の細かい内容の確認などができないので基本的に反対。医師以外のオンライン診療も反対。医療危機の状況下、再診時に限り、医師によるオンライン診療は可とする。新型コロナウイルスに乗じて何もかも規制緩和をして商売にする医師以外の輩がたくさんいるので注意が必要。(埼玉・開業医)
●電話診療も臨時的に可能というお達しがあった。顔なじみの患者さんなら可能だろうが、飛込の新患さんには危ない。他県ナンバーの車で来られた方が「タケプロンが欲しい」と言うので、よく聞いて、かかりつけの他県の医院へ連絡したら「そんな方、来たことはない」との返事。危ない、危ない。早々にお引き取り願った。オンラインの整備、クレジットカードの支払い、どれも危ないことがたくさん待っているのだろうな。(佐賀・開業医)
●再来はオンラインでもいいが、新患の場合は対面での診察が必要なのでは。誤診してしまうケースも出てくると思うが、責任は医師になすりつけられる。(山形・勤務医)
●オンライン診療は慢性疾患で診療中の方に限定し、特に初診の方などは対面診療であるべき。(兵庫・開業医)
●これまでに100例以上に新型コロナ陽性者が出ている県とそれ以外では医療ニーズも異なる。一律の緩和は混乱のもと。(三重・開業医)
●お子さんや伴侶の方の言葉で投薬できるとなると、医者の診察による治療につながらなくなる。薬は生殺与奪に関わるのだから特例的な対応にすべきだと思う。顔色を窺えるようなテレビ画面などで診察した証をカルテに残せるよう工夫してほしいし、行政としてきちんと指針を示すべき。(大分・勤務医)
●初診時か、ある一定の時期に必ず対面診察を行うことが担保されれば、オンライン診療の対象疾患は広げてもいいと思う。(東京・勤務医)
●脳神経内科医です。神経学的診察は、徒手筋力テスト、腱反射など患者さんに直接触れないとできない。時間もかかり、まさに「濃厚接触」。パーキンソン病や筋炎、脳卒中の回復期などは患者さんに触れないと筋力の改善、こわばりの改善はわからない。採血や画像に出てこない所見が大切な科なので、脳神経内科はオンライン診療には不向きと思う。筋力や固縮を数値化してくれる機械ができるといいのだが。(福岡・勤務医)
●遠隔診療は過疎地や、今回のようなCOVID-19流行状況において有効だが、オンラインで診療したことの証拠をいかに残すか(実際は診療していないような不正請求をどう防ぐか)が重要かと思う。診断には身体診察が必須なので、基本的には普段と変わりない状態の場合に限ってオンライン診療を認めるべきと思う。また2回に1回は実際の診療を必須にするなどの規定も重要と思う。オンライン診療は患者を診ずに儲けることを可能にするリスクもあるので、そこのところをしっかりと決めておかないと危険。(奈良・勤務医)
●高齢化社会で通院困難の患者さんも増えるので、規制緩和を進めるのはよいと思う。しかしながら短期間使用した感じでは使い勝手が悪く、診療レベルが落ちると思われたので、現在のところやめている。今回のコロナ感染症で、使い勝手の良い、コスト的にも見合うオンライン診療提供の会社が出てくれば再度やってみたい。(千葉・開業医)
●患者の希望により、診療科ごとの制限を設けて緩和してもいいと思う。(京都・勤務医)
●慢性疾患の再診は規制緩和を検討すべき。初診患者へのオンライン診療は1回のみとし、2回目は来院していただくようにすべき。(沖縄・開業医)
●処方期限の拡大などの規制緩和が必要。(宮崎・勤務医)
●規制緩和は今回の新型コロナウイルス感染症が収まるまでだろう。(富山・勤務医)
●支払い方法を簡単にできるようにしてほしい。(京都・開業医)
●オンラインでの診療数を制限すべき。(愛知・薬剤師)
●インターネットに慣れていない高齢者には難しい。老健などから始めてみてもいいと思う。(愛知・薬剤師)