アメリカで2型糖尿病と診断されたアメリカ人の彼は、身長180cm、体重143kg、BMI 44、初診時のHbA1cは11.5%で、インスリンを1日合計50単位打っていた。これほどの単位のインスリン注射が必要だから、きっとこの人は一生インスリンを打っていくだろうと最初は思った。本人も前医から同様に言われたらしく、とても落ち込んでいた。
いやいや、しかし、最初から諦めてはいけない。ここまで太ることができたということは、よっぽど強靱な膵臓のインスリン分泌力を持っていたに違いない。糖尿病診療はAKB。きっとこの人は痩せられると「A:あきらめない」「K:根気よく」「B:believe 信じて」減量のアドバイスをした。
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