「日本の病床数は世界一多いのに、コロナ患者を受け入れる病床が逼迫するのはおかしい」、「病床が逼迫しているのは民間病院がコロナ患者を受け入れていないから」。本年1月7日に2回目の緊急事態宣言が発出された直後から、新聞やテレビ等の報道で、このような病院、特に民間病院のバッシング(以下、病院バッシング)が突発しました。
そこで、本稿では、「日経」「読売」「朝日」「毎日」の全国紙4紙の報道により、病院バッシングが突発した経緯を検証し、一紙を除いてそれが収束したことを示します(すべて朝刊)。併せて、病院バッシングの根拠とされた2種類のデータが、典型的な「統計でウソをつく法」であることを示します。