第一三共は3月22日、開発中の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン「DS-5670」について同日より国内第1/2相臨床試験を開始したと発表した。
DS-5670は、第一三共の新規核酸送達技術を用いたmRNAワクチン。日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受けながら東大医科研との連携で研究開発を進めており、動物を用いた試験で新型コロナウイルスに対する抗体価の上昇が確認されている。
第1/2相臨床試験は国内の健康成人・高齢者152人を対象に実施。DS-5670の安全性(有害事象や副反応)と免疫原性(中和抗体価、IgG価など)を評価し、推奨用量を検討する。
第一三共は「COVID-19流行の早期終息による社会の安心・安全の回復に貢献するため、国産ワクチンであるDS-5670の開発を推進し、早期供給に向けて取り組んでいく」としている。