3月は東日本大震災10年をテーマにご意見を募集しました。まず「被災地の復旧・復興状況」をどう見ているかお尋ねしたところ、「かなり進んだ」43%、「あまり進んでいない」30%、「かなり遅れている」17%と見方が大きく分かれました。「日本社会における震災の記憶・教訓の風化」については40%が「非常に感じる」、57%が「どちらかと言えば感じる」と回答。実に97%の読者が程度の差はあれ風化を感じていることがわかりました。
「震災の教訓で忘れてはならないこと」についても様々なご意見をいただきました。目立ったのは、「災害は忘れた頃にやってくる」「想定外の災害は起こる」という教訓と原発事故の教訓です。特に原発事故については、「自分が学んできた医学や科学的知識で考えれば考えるほど、原発事故後の健康被害を『ない』ことにしようとするお上の姿勢はおかしい!と思う」(神奈川・内科医)、「津波の規模にしろ原発事故にしろ、公的立場の人々が『想定外』という言葉を安易に使用する風潮を許すべきではない。武士の時代では想定外にしろ責任の取り方は切腹だった」(都道府県不明・内科医)、「いまだに原発が日本各地に存在し、そのエネルギーに安易に頼っているのが現実。福島の教訓が生かされていないのが非常に残念」(福井・薬剤師)など厳しい意見が寄せられました。
ほかにも「自衛隊、消防隊、日赤などの献身的な活躍を忘れてはならない」(東京・内科医)など多くのご意見をいただきました。以下、主なご意見を紹介します。(→次ページへ)