ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は5月24日、ヤンセンファーマが18歳以上を対象に開発した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)予防ワクチン候補の製造販売承認を厚生労働省に申請したと発表した。これまで国内で承認された新型コロナワクチンは接種回数が2回であるのに対し、1回接種で済むのが最大の特徴だ。
ヤンセンのワクチンは、独自の技術「AdVacワクチンプラットフォーム」を活用して開発されたウイルスベクターワクチン。4万3783人の被験者が参加した第3相臨床試験(ENSEMBLE試験)をはじめとする海外治験のほか、20~55歳の健康な成人と65歳以上の高齢者計250人を対象に国内治験(第1相臨床試験)も実施され、有効性・安全性が評価されている。
J&Jは日本政府との間で供給契約を結んでいないが、「厚労省より製造販売承認が得られた場合、2022年初頭にヤンセンのワクチンを日本へ供給できる可能性がある」としている。
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