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認知症患者の睡眠障害に対して有効な治療は?

No.5112 (2022年04月16日発行) P.54

足立 正 (鳥取大学医学部脳神経医科学講座 神経病理学分野准教授)

野村哲志 (のむらニューロスリープクリニック院長)

登録日: 2022-04-13

最終更新日: 2022-04-12

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  • 認知症患者の睡眠障害に対する対応で苦慮しております。特に副作用と有効性の兼ね合いから,薬物療法の選択についてご教示下さい。
    のむらニューロスリープクリニック・野村哲志先生にご解説をお願いします。

    【質問者】

    足立 正 鳥取大学医学部脳神経医科学講座 神経病理学分野准教授


    【回答】

    【睡眠障害は適切な鑑別の上で,副作用も考慮した対応が必要である】

    認知症では睡眠障害の頻度が高く,レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies:DLB)では89%,アルツハイマー型認知症(Alzheimer dementia:AD)では64%に睡眠障害を認めたという報告があります。

    DLBでは睡眠障害のレム睡眠行動障害(REM sleep behavior disorder:RBD)が診断基準の中核的特徴に含まれており,認知機能低下前に出現することも多くみられます。RBDはレム睡眠中の筋脱力現象が欠如するために,夢内容を行動する病気です。治療薬としてはクロナゼパムを使用することが多いので,筋弛緩のための転倒や過鎮静によるふらつきに注意が必要です。クロナゼパムが使用できない場合には,メラトニン製剤の使用も有効です。

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