厚生労働省は9月14日、主な施設基準の2021年7月1日現在の届出状況を中央社会保険医療協議会総会に報告した。外来医療では、「オンライン診療料」や「機能強化加算」の届出数が前年に引き続き増加傾向にあることがわかった。
21年7月1日現在の「機能強化加算」の届出数は、病院が1302施設(前年同期比62施設増)、診療所が1万3888施設(475施設増)で、ともに前年から増加した。これに対して、同じくかかりつけ医機能を評価する「地域包括診療加算」の届出診療所数は5873施設(19施設増)。「地域包括診療料」の届出数は、病院が48施設(1施設減)、診療所が230施設(増減なし)となっており、いずれもほぼ横ばいで推移した。
「オンライン診療料」は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、20年に届出が急増。届出施設数の前年比は病院396施設増、診療所3641施設増となった。21年も増加傾向は続き、届出数は病院649施設(170施設増)、診療所6418施設(1554施設増)となった。
入院医療では「一般病棟入院基本料」(「急性期一般入院料1~7」および「地域一般入院料1~3」)と「療養病棟入院基本料」の届出数が年々減少。21年は「一般病棟入院基本料」の届出が4675施設(78施設減)、57万9787床(4375床減)、「療養病棟入院基本料」が2944施設(105施設減)、20万5572床(4501床減)だった。
在宅医療では、「在宅時医学総合管理料」と「施設入居時等医学総合管理料」の届出数が伸び、病院は2310施設(94施設増)、診療所は2万3006施設(400施設増)となった。在宅医療の要となる「在宅療養支援診療所」の届出数は、▶機能強化型(単独)217施設(12施設増)、▶機能強化型(連携)3005施設(297施設減)、▶通常型1万1291施設(183施設増)。在宅療養支援病院は、▶機能強化型(単独)225施設(11施設増)、▶機能強化型(連携)392施設(6施設減)、▶通常型970施設(36施設増)―だった。
同日の総会には、主な選定療養の状況も報告された(21年7月1日現在)。それによると、許可病床数200床以上の病院への紹介状なしの外来受診で、初診時の平均徴収額は4063円、再診時は2499円。差額ベッド代を徴収している病床は118万2575床あり、1日当たりの平均徴収額は6613円だった。