●薬価の毎年改定で製薬メーカーは疲弊しきっている。政府の後発品推奨も相まって創薬などバカらしくなっているのではないか。「技術立国」として研究・開発が報われる制度にしてもらいたい。(東京・開業医)
●薬価差益などの問題があったが、創薬については薬価を高くして採算を取れるようにしたほうがいい。安定供給の意味では、薬価を決めるだけでなく、政府が年間使用量を把握してメーカーと契約するなどすべきだ。国民にも必要な薬剤はきちんと開示しておくべきと思う。(大阪・勤務医)
●仕組みは社会主義的統制経済でないが、医薬品の供給体制は非計画的だ。製薬会社は利潤を無視している。製造と流通を統括して統合すべき。(兵庫・開業医)
●「粗製濫造→製造不正発覚→出荷調整」が繰り返されている。後発品(ジェネリック)の薬価設定が製薬会社の存続(原料購入、製造工程等々)に影響が及ばないよう再考、精査が望まれる。(大阪・勤務医)
●製造販売企業を中心とした在庫放出や増産対応等を通じた安定供給の確保が必要。(埼玉・勤務医)
●医療は世界で必要とされる。原材料から製造管理まで日本産の医薬品を世界に輸出し、産業を活性してほしい。(東京・勤務医)
●公定価格と実際の流通価格の二重構造はダンピングのリスクをはらみ、ひいては品質管理の劣化にもつながる。質を落として薬局に廉売するメーカーが得をする構造は改革すべきだ。(神奈川・開業医)
●薬価制度を変えるには相当の時間と知恵が必要と感じる。現状、安定供給のかなわぬ事例が多すぎて(とはいえ戦中の砂糖のように、あるところにはあるという理不尽さあり)、何をもってこの現実が改善されるのかさえ考察が及ばない。コロナの影響…という言葉だけではもう太刀打ちできない状況とも感じる。(東京・薬剤師)
●赤字医薬品を開示すべき。代替薬がなく必要性の高い薬剤であれば値上げが必要。(埼玉・その他)