エーザイは1月16日、米国、欧州に続き日本においてもアルツハイマー病(AD)疾患修飾薬レカネマブの承認申請を行ったと発表した。適応は「脳内アミロイド病理が確認されたADによる軽度認知障害(MCI)および軽度認知症」(早期AD)を希望している。
申請は、レカネマブ投与による早期 AD の臨床症状の悪化抑制を実証したグローバル臨床第Ⅲ相検証試験(Clarity AD 試験)、臨床第Ⅱb相試験(201試験)に基づくもの。 レカネマブは、アミロイドβの可溶性(プロトフィブリル)および不溶性凝集体に対するヒト化IgG1モノクローナル抗体で、ADの特徴である脳内に蓄積したアミロイドβプラークの減少効果を示すことが臨床試験で確認されている。
レカネマブは1月6日(現地時間)に米FDAより迅速承認を取得。1月下旬より「レケンビ(LEQEMBI)」のブランド名で発売されることが決まっている。エーザイはレカネマブについて米国・欧州・日本での「2023年中のフル承認」を目指している。