ノバルティスファーマ(ノバルティスの日本法人)のレオ・リー社長(写真)は3月24日、都内で記者会見し、「新生ノバルティスジャパンのビジョン」を発表した。価値の高い革新的医薬品の開発・提供などを通じて「日本で最も高い価値を提供し信頼される製薬企業になる」と強調した。
リー社長は、日本で社会的負担が大きい5つの疾患領域「循環器」「イムノロジー」「中枢神経」「固形腫瘍」「血液腫瘍」に注力するとともに、進行がんに対する「放射線リガンド療法」など先進的テクノロジープラットフォームへのシフトも積極的に進めると表明。
「循環器」領域では心不全・高血圧症、動脈硬化症、「イムノロジー」領域では乾癬、関節症性乾癬、脊椎炎、脊椎関節炎、化膿性汗腺炎、特発性の慢性蕁麻疹、シェーグレン症候群、SLE、ループス腎炎、「中枢神経」領域では多発性硬化症、脊髄性筋萎縮症、パーキンソン病、ALSを含む神経変性疾患などに取り組む。
リー社長は、オンラインなどでの情報提供活動を強化する考えも示し、MR訪問を禁止する病院、「MR訪問は不要」と考える医師が増える中、厳選された質の高い情報を提供するため「業界最大規模のデジタルコミュニケーター」を整備したことも明らかにした。
ノバルティスファーマの国内パイプライン(循環器)
①インクリシラン(高コレステロール血症等) ②Iptacopan(C3腎症、IgA腎症) ③Pelacarsen(心血管疾患の既往を有するLp(a)高値患者における心血管系リスク軽減) ④XXB750(高血圧症)