20年以上前の話ですが、蚊アレルギー(重症蚊刺アレルギー)という不思議な病気の虜になってしまったことがあります。EBウイルス(EBV)感染NK細胞増殖症が背景にあり、蚊に刺された局所に水疱形成や壊死を伴う激しい炎症がみられ(写真)、さらに発熱、リンパ節腫脹などの全身症状も伴う疾患です。当時、EBVとの関係は謎に包まれており、自家製の蚊抗原で調べてみることにしました。妻や子どもの協力を得て20匹ほど集め、抽出した抗原でパッチテストやリンパ球幼若化試験を試みたところ、強い陽性反応がみられました。
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