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犠牲者を悼み、テロを憎む [なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(75)]

No.4779 (2015年11月28日発行) P.74

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-02-02

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  • パリで連続テロ事件のあった日、羽田からパリに向けて飛び立った。荷物を預けてからテロのことを知ったのか、搭乗を取りやめた人がいたようだ。その人の荷物を降ろすのにずいぶんと時間がかかり、1時間ほど遅れて出発。気持ちはわからんでもないが、迷惑なことであった。

    シャルル・ド・ゴール空港は、入国審査が混み合っていたけれど、特段の緊張感はなし。メールを開くと、たくさんの人から心配してるとの連絡をいただいていた。ありがたいことである。今回はロスコフという田舎町での学会なので大丈夫と返事。

    途中にあるレンヌという中規模都市で宿泊した。駅の前には、自動小銃を持った兵隊さんが立っていたりしたけれど、のんびりしたものだ。ホテルに着いて、ネットでCNNを見て、ようやくテロの惨状を知る。

    時間があったので、小ぬか雨降るレンヌの街をそぞろ歩いた。ヨーロッパの街らしく、旧市街の中心に市庁舎がある。その正面に三色旗の半旗が揚げられ、花束やロウソクがたくさん供えられていた(写真)。英語でPeaceとか書いたメッセージカードなどもあったので、テロで亡くなられた方々の追悼だろうということがわかる。

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