12歳男児A君。内斜視、嘔吐、構音障害が出現し、大学病院を受診したのはX年1月のことでした。診断の結果、橋神経膠腫で手術はできない状態でした。当院で在宅医を受けることになり、3月に退院前の話し合いが開かれました。A君の日常生活動作は、食事や排泄は自立、短距離は歩けました。A君は、脳に腫瘍があることは知っていましたが、予後不良は伝えられていません。A君には妹がいました。
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