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拷問のような(?)日々 [なかのとおるのええ加減でいきまっせ!(78)]

No.4782 (2015年12月19日発行) P.75

仲野 徹 (大阪大学病理学教授)

登録日: 2016-09-08

最終更新日: 2017-01-31

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  • 本連載に書いたフランス出張の目的は、「DNAメチル化と脱メチル化」という、知らない人にはなんのこっちゃわからん特定のテーマに絞った100名ほどの小さな学会だった。世界中のエキスパートが一堂に会するので、大きな学会に物見遊山で行くよりも、こういった学会の方がはるかに勉強になるし、得ることも多いのである。

    が、厳しくもある。発表は英語とはいえ25分くらいだし、いくらでも練習できるので問題はない。何がつらいかというと、4日間カンヅメにされて、よう知らん外国人研究者たちと食事時までずっと英語で話し続けないとあかんのである。サイエンスよりも、こちらの方がはるかに難易度が高い。

    今回は特にきつかった。日本人参加者が私だけだったのである。招待演者リストを見たら日本人は1人。う〜ん、つらい日々になることは間違いなさそうだ。で、以前うちの研究室にいた某君にもポスター発表で参加してもらうことに。

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