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膝関節穿刺3 step[骨折ファーストタッチ ─decision makingのための骨折の考え方─(24)]

No.5213 (2024年03月23日発行) P.38

海透優太 (JCHO若狭高浜病院整形外科医長/臨床研修センター長)

登録日: 2024-03-25

最終更新日: 2024-03-21

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今回は膝関節の安全な穿刺について解説していきます。関節穿刺を考慮するタイミングは,「関節水腫を見つけたとき」です。穿刺が感染を引き起こす可能性がありますので,水腫は確実に確認できるようにしておきましょう。

膝関節水腫の触診

▶まずは,膝蓋骨の位置を確認します。膝蓋骨の上縁には大腿四頭筋,下縁には膝蓋腱が付着しています。図1は,右手で膝蓋骨の位置を確認し,左手の親指と人差し指で膝蓋上囊(図2)を触診しようとしているものです。

▶水腫があれば膝蓋上囊の膨らみを指で感じることができるはずです。はっきりしないときには反対側の膝を触診して左右差を確認しましょう。それでもはっきりしないときには同部位にエコーを当てることをお勧めします。膝関節水腫を認めたときには診断のための穿刺を考慮しましょう。


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公立小浜温泉病院

勤務形態: 常勤
募集科目: 消化器内科 2名、呼吸器内科・循環器内科・腎臓内科(泌尿器科)・整形外科 各1名
勤務地: 長崎県雲仙市

公立小浜温泉病院は、国より移譲を受けて、雲仙市と南島原市で組織する雲仙・南島原保健組合(一部事務組合)が開設する公設民営病院です。
現在、指定管理者制度により医療法人社団 苑田会様へ病院の管理運営を行っていただいております。
2020年3月に新築移転し、2021年4月に病院名を公立新小浜病院から「公立小浜温泉病院」に変更しました。
6階建で波穏やかな橘湾の眺望を望むデイルームを配置し、夕日が橘湾に沈む様子はすばらしいロケーションとなっております。

当病院は島原半島の二次救急医療体制の救急告示病院として救急患者を受け入れています。
又、地域から強い要望がありました透析業務を2020年4月から開始いたしました。

●人口(島原半島二次医療圏の雲仙市、南島原市、島原市):126,764人(令和2年国勢調査)
今後はさらに、少子高齢化に対応した訪問診療、訪問看護、訪問介護体制が求められています。又、地域の特色を生かした温泉療法(古くから湯治場として有名で、泉質は塩泉で温泉熱量は日本一)を取り入れてリハビリ療法を充実させた病院を構築していきたいと考えています。

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