編著: | 大井宏之(聖隷浜松病院手外科・マイクロサージャリーセンター長) |
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判型: | B5判 |
頁数: | 192頁 |
装丁: | カラー |
発行日: | 2024年11月29日 |
ISBN: | 978-4-7849-0503-4 |
版数: | 初版 |
付録: | 無料の電子版が付属(巻末のシリアルコードを登録すると、本書の全ページを閲覧できます) |
・手外科手術ノートシリーズ「part1:基本手技スキルアップ編」では,手外科で習得すべきベーシックな「技」を取り上げました。
・難しいとされる手術も,基本手技を組み合わせることで成り立っています。一つひとつの手技を確実に習得することを目指し,丁寧に理論を解説しながら,ビジュアルでの理解も重視してカラーイラストや図表を豊富に盛り込みました。
・手技をシーンで切り分けたコンパクトな動画も多く掲載。エキスパートの技と工夫を動画で何度でも見直し,自分のペースで習得できます。
・手の機能回復に向けた道標となる1冊!手外科に興味がある・学びたいと考えるすべての医師におすすめの一冊です。
手外科疾患の診断と治療は,患者のQOLに大きな影響を与えます。しかし,手外科に興味を持つ若手医師が基礎から体系的に学べる機会は限られており,十分な学習環境が整っているとは言えません。2015年より福本恵三先生,長尾聡哉先生,鳥谷部荘八先生,そして私,大井宏之の4名で「手外科のための整形・形成基本手技研修会(TBH)」を立ち上げ,年に1回,手外科に必要な基礎的かつ初歩的な知識と手技の指導を行ってきました。近年はコロナ禍やその他の事情により開催が困難な状況が続いていましたが,そうした状況下で日本医事新報社様より,若手医師向けに基本的な手外科手術の手技や代表的な疾患についての書籍『手外科手術ノート』の出版編集依頼を頂きました。
多くの医師は「手外科手術は難しい」という先入観を持ちがちですが,難しいとされる手術も,基本手技を組み合わせることで成り立っています。したがって,一つひとつの手技を確実に習得すれば,決して難しいものではありません。
本企画は「part1:基本手技スキルアップ編」「part2:代表的な骨折・外傷編」「part3:外傷以外の主要疾患治療編」の3冊構成としました。執筆に際しては,TBHのメンバーや聖隷浜松病院手外科・マイクロサージャリーセンターで研修を受けた先生,そして現在活躍中の若手の先生方に協力をお願いしました。執筆時には従来の固定概念にとらわれず,日常で行っている手術手技や経験・知見に基づくテクニックや工夫を提示して頂き,できる限り写真・イラスト・動画を多く取り入れることで,オリジナリティのある書籍になるよう工夫しました。
本書が,手外科を学びたいと考える,または少しでも手外科に興味のある若手医師にとって,手外科の世界への第一歩になることを心から願っています。そして,本書をきっかけに多くの若手医師が手外科医として活躍してくれることを期待しています。
最後に,本書の執筆にご尽力頂いた先生方,そして出版に関わったすべての方々に心から感謝申し上げます。
2024年10月
聖隷浜松病院手外科・マイクロサージャリーセンター長 大井宏之